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番妖愁月綺譚(つがいあやかし しゅうげつきたん)

【設定資料集】

山神様

・本名「つぐかどのおおやまのかみ」。古くから次門山系に宿る、山の神様にしてこの地方の総氏神。林業を営む山の民、農耕を営む里の民の両方から信仰されている女神である。

・この地方では毎年12月15日を「山の日」とし、この日に入山することを禁止している。

・巫女のような着物を纏い、顔を常に布面で隠している。なぜか怪しげな京都弁を操る。

・仏教や密教の影響を受けておらず、異国の神に対して対抗心を持っている。そのため、寺の御朱印が混ざった御朱印帳を持って行くと機嫌が悪くなり、社務所の周辺だけ突風が吹いたり、にわか雨が降ったりするらしい(山の天気は変わりやすい言うさかいなぁ)。

・萌えおこしブームの際、次門町もこの氏神様を美少女化した「つぐたん」を制作していた。だがブームも去り、町役場の広報担当者も変わったことで、今ではほぼ無かったことにされている。

十二神使(じゅうにしんし)

山神様の代理で季節や自然の恵みの管理執行するお使い。だいたい隣の月の人とツーマンセルで仕事に就く。
稲荷感謝祭の夜だけは人間と接触する事が許されるため、神使達は毎年楽しみにしている。

1 月: 暁月(あかつき)さん
・ 椿の描かれた狐面を着けている
・ 年を迎える鼓(つづみ)で新年の幕開けを告げる
・ 素直な元気っ子で食いしん坊

2月: 華月(かずき)さん
・ 梅と龍の描かれた、ちょっと中華風な狐面を着けていた
・ 花を咲かせる舞踊傘で春の訪れを告げる
・ 飽きっぽく自由な性格

3月: 櫻(さくら)さん
・ 桜の描かれた狐面を着けている
・ 花煙の煙管(キセル)で桜前線を連れてくる
・ 姉御肌

4月: 焔(ほむら)さん
・ 炎の描かれた狐面を着けている
・ 息吹の扇子で山々を新緑に染める
・ 体育会系熱血新人キャラで、何でもメモを取る

5月: 空(うつろ)さん
・ 菖蒲(あやめ)と金魚の描かれた狐面を着けている
・ 陽炎の三味線で夏の始まりを告げる
・ 引っ込み思案でコミュ障

6月:夢玄(むくろ)さん
・ 牡丹と蝶の描かれた狐面を着けている
・ 雨雲のをついて梅雨前線を呼ぶ
・ 関西弁を操るが、話す速度が異常に遅い

7月: 環(たまき)さん
・ 萩と花火の描かれた狐面を着けている
・ 雲の瓢箪から入道雲や積乱雲を取り出す
・ 温厚で丁寧なイケメン

8月:響(ひびき)さん
・ 芒と雁の描かれた狐面を着けている
・ 雷鳴を呼ぶ風鈴で夕立ちを降らせる
・ 自分は参謀タイプだと思っている頭脳派オタク

9月:清里(きよさと)さん
・ 菊の描かれた狐面を着けている
・ 台風を打ち返す団扇で里の被害を防ぐ
・ 筋トレが大好きなゴリラだが、心は繊細

10月:朱里(あけさと)さん
・ 鹿と紅葉の描かれた狐面を着けている
・ 朱い提灯で里山を照らし紅葉させる
・ あらあらうふふお姉さん

11月:風斬(がざぎり)さん 
・ 彼岸花と風車が半身にだけ描かれている、他とは少し異なる狐面を着けていた
・ 風を巻き起こす番傘で木枯らしを吹かせる
・ 唯一武器の携帯を許されていた神使で、番傘の仕込み刀で里に害をなす穢や妖を切る仕事も任されていたらしい 
・ いい加減な性格ですぐ勝手に居なくなる

12月:嵩音(かさね)さん
・ 桐の花と鳳凰の描かれた豪華な面を着けている首領狐 
・ 凍てつくの音色で年の終わりを告げる
・ 名前に山の字(嵩は山の高いさまを表す)を拝命した、神使たちのリーダー格
・ 真面目な性格で、風斬さんの素行を正そうとしてはいつも煙に巻かれていた
・ 最近は「東京から来た地方創生コンサルティング」の青年に化け、町役場で次門活性化のために働いている